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ウクライナ侵攻

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から1年。長期化する戦闘、大きく変化した国際社会の行方は……。

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「安易な救済は新たな分断」 IOCのロシア復帰検討、専門家は

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竹村瑞穂・日本福祉大准教授=本人提供
竹村瑞穂・日本福祉大准教授=本人提供

 ウクライナ侵攻によりスポーツの国際大会から除外されているロシア、ベラルーシについて、国際オリンピック委員会(IOC)は、2024年パリ・オリンピックでの復帰に向けた検討を始めた。スポーツ倫理に詳しい日本福祉大の竹村瑞穂准教授(43)は「復帰は時期尚早」と語り、IOCが選手側に出した条件に注文を付ける。【聞き手・岩壁峻】

ボイコットの応酬、教訓は?

 IOCによるロシア、ベラルーシの国際大会除外は、軍事侵攻のような人道上許されないことが生じると、アスリートも特別視されるわけではなく巻き込まれてしまう、ということを示した事例だと言えます。

 国際大会除外という重い判断は、オリンピックの理念にも通じる平和への希求に立脚し、倫理的な判断に基づいてなされたもののはずです。倫理的判断の重要な要素の一つとして…

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【ウクライナ侵攻】

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