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第72期王将戦

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第72期王将戦七番勝負

第3局 藤井、天才の技光る

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昼食休憩後に対局が再開され、盤の前で向かい合う藤井聡太王将(右)と羽生善治九段(左)=金沢市の金沢東急ホテルで1月29日午後1時31分、加古信志撮影
昼食休憩後に対局が再開され、盤の前で向かい合う藤井聡太王将(右)と羽生善治九段(左)=金沢市の金沢東急ホテルで1月29日午後1時31分、加古信志撮影

 藤井聡太王将(20)に羽生善治九段(52)が挑戦する第72期ALSOK杯王将戦七番勝負(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催)第3局は1月28、29の両日、金沢市の金沢東急ホテルで指され、藤井王将が95手で勝って対戦成績を2勝1敗とした。後手番の羽生九段が力戦志向の雁木(がんぎ)に組んで藤井王将の攻めを迎え撃つ展開になったが、藤井王将は一瞬の隙(すき)を逃さず巧みに攻め、先手番での連勝記録を22に伸ばした。藤井王将の完勝譜を高見泰地七段の解説で振り返る。【新土居仁昌】

 互いに先手番の将棋を取って1勝1敗。ここで羽生九段がブレークすればシリーズが一気に盛り上がる状況で本局を迎えた。検討陣が最初に歓声を上げたのが羽生九段の(4)4四歩。「雁木か、それとも振り飛車か」。藤井王将も終局後、「居飛車と振り飛車のどちらにも対応できる手を考えながら指していました」と話した。羽生九段は(14)8四歩で居飛車を明示し、雁木の構えに組んだ。

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【第72期王将戦】

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