トルコ地震のエネルギー、阪神大震災の15倍 建物は脆弱、被害増加
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トルコはユーラシアプレートやアラビアプレートなど四つのプレート(岩板)が複雑にひしめき合う地域にある。これらの合間に、トルコ本土が乗るアナトリアプレートという比較的小さなプレートが挟まれ、東側から左回りにエーゲ海へ押し出されるような力が加わっている。米地質調査所によると今回の地震はマグニチュード(M)7・8で、震源はプレート境界にある「東アナトリア断層」付近。長さ100キロ、幅50キロにわたり断層が動いていた。
東アナトリア断層は、東西に延びる北アナトリア断層とつながっており、両断層ともプレートの押す力でひずみがたまって地震が繰り返し発生する。北アナトリア断層では1939年以降、西方向にM7級の大地震が連続して起こってきた。北アナトリア断層ほどではないが、東アナトリア断層でもM6級地震が98年以降4回起きている。
遠田(とおだ)晋次・東北大教授(地震地質学)によると、東アナトリア断層は、ひずみの蓄積量に相当するプレートがずれ動く速度は年間で1センチ弱。一方、日本の東北地方で太平洋プレートが陸側のプレートに沈み込む速さは年間約8センチのため、…
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