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ウクライナ侵攻

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から1年。長期化する戦闘、大きく変化した国際社会の行方は……。

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人も産業も西へ西へ ウクライナ侵攻から1年、激変する社会構造

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ウクライナ西部リビウの仮設住宅で、食事の配給を受ける人たち=リビウで2023年2月3日、宮川裕章撮影
ウクライナ西部リビウの仮設住宅で、食事の配給を受ける人たち=リビウで2023年2月3日、宮川裕章撮影

 ウクライナ東部、南部の激戦地から、ポーランド国境に近いリビウを中心とした比較的安全なウクライナ西部へ、人の流れが続いている。ウクライナ西部はロシア軍のミサイル基地から距離が離れていることや、ロシア軍の標的となる重要な戦略施設が少ないことなどが、他地域と比べて被害が小さい理由に挙げられている。リビウ市によると、昨年2月のロシアによるウクライナ侵攻に伴い、他地方から約15万人がリビウに移住した。

 戦争が促す西への流れは人だけではない。リビウ市だけでも、昨年1年間に企業350社が転入した。これまでウクライナの経済を支えてきたのは、東部を中心とする重工業、鉱業と農業だ。だがロシアは重工業の中心地である東部ドンバス地域(ドネツク、ルガンスク2州)を一方的に併合。南東部マリウポリのアゾフスターリ製鉄所を破壊しつくした。

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【ウクライナ侵攻】

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