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ウクライナ侵攻

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から1年。長期化する戦闘、大きく変化した国際社会の行方は……。

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増えた遺影、半壊した民家… 戦争は膠着、戻らぬキーウの日常

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ロシア軍と戦い亡くなったウクライナ兵士の遺影が並ぶ壁で、父親の写真を見つけた少年=キーウで2023年2月8日、宮川裕章撮影
ロシア軍と戦い亡くなったウクライナ兵士の遺影が並ぶ壁で、父親の写真を見つけた少年=キーウで2023年2月8日、宮川裕章撮影

 ロシアによるウクライナ侵攻の開始から24日で1年となる。首都キーウ(キエフ)は平穏さを取り戻しつつあるが、戦争の出口はなお見えず、人々は不安な日々を送っている。

 キーウ中心部の「思い出の壁」には、2014年の東部におけるウクライナ軍と親露派武装勢力との紛争激化以降に亡くなった兵士の写真が飾られている。テティアナ・ナザレンコさん(28)は、中部キロボフラード州から8歳の娘と3歳の息子を連れてきた。息子を抱きかかえて夫の遺影に近づけると、息子はうれしそうに父の写真を指さした。

 ナザレンコさんの夫は22年4月16日に戦死した。「あれから遺影の数がこんなに増えてしまった」。右側に追加されていく戦死者の新しい遺影の列を眺めて言った。「夫と暮らした7年半が、私の人生で一番幸福な時間でした」

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【ウクライナ侵攻】

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