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東京五輪汚職

東京オリンピックを巡る汚職・談合事件で、大会組織委元幹部らが逮捕。祭典の裏で何が。

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組織委元次長が入札受注者審査員 最終決定にも影響力 五輪談合

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森泰夫容疑者=2021年5月4日、札幌市(代表撮影)
森泰夫容疑者=2021年5月4日、札幌市(代表撮影)

 東京オリンピック・パラリンピックを巡る談合事件で、独占禁止法違反(不当な取引制限)容疑で東京地検特捜部に逮捕された組織委員会大会運営局元次長の森泰夫容疑者(55)が、テスト大会の関連業務の入札で受注者を確定させる審査会の構成員だったことが関係者への取材で判明した。元次長は入札前から企業側の意向確認を繰り返して落札予定者を自ら割り振った上、落札企業の最終決定の場でも影響力を行使していた疑いが浮上した。

 また、元次長が特捜部の調べに「テスト大会と本大会の運営に関する契約は一体だった」と供述していることも新たに判明した。受注総額はテスト大会が約5億3000万円なのに対し、本大会は400億円規模と約80倍で、特捜部は「入り口」の入札の背後にある巨利を目指して企業側が元次長を頼ったとみている模様だ。

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【東京五輪汚職】

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