アカモク未利用部分から化粧品原料や餃子 福岡の業者が開発

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アカモクの未利用部分から抽出したエキスを含有した化粧品「koi/awai」(右)と、未利用部分を活用した「あかもく餃子」=福岡市博多区の県庁で2023年2月7日、松田栄二郎撮影
アカモクの未利用部分から抽出したエキスを含有した化粧品「koi/awai」(右)と、未利用部分を活用した「あかもく餃子」=福岡市博多区の県庁で2023年2月7日、松田栄二郎撮影

 化粧品製造会社の佳秀工業(北九州市若松区)とマサエイ水産加工(福岡県宗像市)などは、海藻「アカモク」の加工時に色や硬さなどが基準に適さなかった未利用部分から化粧品原料「アカモクエキス」を抽出する技術を開発した。

 マサエイ水産加工によると、アカモクの加工食品を製造する際、根元近くの硬い茎や、湯通しした際に緑色でない部分など原料の約20~30%が未利用部分となり、これまで有効利用先もなかったため廃棄されていた。

 今回、県リサイクル総合研究事業化センター(北九州市若松区)の支援を受けて技術開発に着手。未利用部分を乾燥・粉砕した後、水を加えて抽出・精製したエキスは、化粧品原料の規格の一つ「医薬部外品原料規格」に適合し、皮膚の保湿・保水効果が期待されるという。佳秀工業は、エキスを含有し、洗顔やメーク落としに使う化粧品「koi/awai(こい・あわい)」を商品化した。

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