地震で30センチ弱浮き上がったか 21年の舎人ライナー脱線事故

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脱線した日暮里・舎人ライナーの車両=東京都足立区で2021年10月8日午前8時25分、梅村直承撮影
脱線した日暮里・舎人ライナーの車両=東京都足立区で2021年10月8日午前8時25分、梅村直承撮影

 2021年10月に東京都足立区で最大震度5強を観測した地震で、走行中の東京都営新交通システム「日暮里・舎人(とねり)ライナー」が脱線して乗客8人が負傷した事故で、国の運輸安全委員会は16日、事故原因についての調査報告書を公表した。地震の揺れで列車が大きく揺さぶられ、正常に走行させる仕組みも破損したことで脱線したと結論づけた。現場付近は地震の揺れの影響を受けやすい場所で、先頭車両の前台車は30センチ弱浮き上がったとみられるという。

 事故は21年10月7日午後10時40分ごろ、舎人公園駅(足立区)の構内で発生した。出発したばかりの5両編成のうち先頭車両の一部が脱線した。乗客29人のうち8人がけがをした。復旧作業などのため、日暮里・舎人ライナーは11日の始発まで運転を見合わせた。

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