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井上咲楽さん 「昆虫食は食育に役立つ」 味や魅力熱く語る

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昆虫食の魅力を語るタレントの井上咲楽さん=東京都目黒区で2023年1月19日、竹内紀臣撮影
昆虫食の魅力を語るタレントの井上咲楽さん=東京都目黒区で2023年1月19日、竹内紀臣撮影

 世界的な人口増加による食料不足や地球温暖化など環境問題への対策として、昆虫食に注目が集まっている。昆虫は高たんぱくで栄養があり、少量の水と狭い土地で飼育できるうえ、ウシやヒツジなどの家畜と比べ温室効果ガスを出す量が少ないためだ。自宅でコオロギやカイコを飼育して料理するなど昆虫食が大好きというタレントの井上咲楽さん(23)に、味や魅力を語ってもらった。【聞き手・桐野耕一】

 ――昆虫を食べるようになったきっかけを教えてください。

 ◆4、5年前にテレビのロケで長野県のアンテナショップを訪れ、「ハチの子」を食べました。甘くてプリプリしていて、見た目とのギャップに驚きました。ロケを終えて帰る際に友人にそのことを伝えると、「コオロギでラーメンを作っている店が今日開いているから、食べに行く?」と誘われました。

 店に行って食べると、とてもおいしい。エビやカニのような魚介系の風味。その味こそ、コオロギの味でした。香ばしいような、ちょっと土っぽいような独特のうまみがあり、その日から好きになりました。

 さっそく通販で昆虫食の食材を買ったり、詳しい人と一緒に車で郊外に行ってセミやクモを捕まえ、バーベキューで食べたりしました。「仕事として食べているんでしょ」と言われたりしますが、本当に好きなんです。虫だけを食べて3泊4日生活するテレビの企画にも出演しましたが、私のやりたいことを企画にしてもらった番組なんです。

コオロギやカイコを家で飼育

 ――家で飼育して食べることもあるそうですね。

 ◆新型コロナウイルス禍で家にいることが増えたので、コオロギやカイコ、マダガスカルゴキブリも育ててみました。コオロギで40匹ほど、カイコは30~40匹、マダガスカルゴキブリは最初3匹ほどでしたが、繁殖させて30~40匹になりました。

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