「生活を見られているよう」 記名式ごみ出しルールに戸惑いの声

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「指定ごみ袋に名前を書いてください」と呼びかけるごみ収集場所の立て看板=鹿児島県いちき串木野市で2022年12月15日午前7時48分、宗岡敬介撮影
「指定ごみ袋に名前を書いてください」と呼びかけるごみ収集場所の立て看板=鹿児島県いちき串木野市で2022年12月15日午前7時48分、宗岡敬介撮影

 「ごみ袋に名前を書いて出さなければいけないなんて、生活を見られているようで嫌なんです」。ある自治体の住民女性が戸惑いの声を毎日新聞に寄せた。ごみ袋に記名しないと回収されないのがその自治体のルールだが、家庭ごみにはプライバシーに関わるものも多く含まれ、抵抗があるという。一方、自治体側は記名によって分別徹底の効果を期待する。賛否が分かれる現場の実情を探った。

 鹿児島県いちき串木野市の道路脇に設けられたごみ置き場を午前8時前に訪れると、各家庭が出したごみ袋にフルネームが記入されていた。収集場所の看板には「指定ごみ袋に名前を書いてください」と書かれている。「名前を書いていないと持っていかないよ」。収集業者の男性が語った。

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