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東日本大震災

2011年3月11日に発生した東日本大震災。復興の様子や課題、人々の移ろいを取り上げます。

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森と海からの手紙

被災地に残された牛たちと 懸命に生きた12年

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東日本大震災から12年、残った牛3頭の世話をする松村直登さん=福島県富岡町で2023年2月3日午前10時8分、萩尾信也撮影
東日本大震災から12年、残った牛3頭の世話をする松村直登さん=福島県富岡町で2023年2月3日午前10時8分、萩尾信也撮影

 <僕ら人間について、大地が万巻の書より多くを教える。理由は、大地が人間に抵抗するがためだ>。フランスの作家、サン・テグジュペリは著書「人間の土地」の冒頭にこう記す。

 2011年3月11日、大地を震撼(しんかん)させた東日本大震災と大津波は、その言葉を具現化するように福島第1原発を制御不能にし、「安全神話」もろとも吹き飛ばした。

 1号機が爆発した12日午後3時36分、私は新聞社のジェット機で、被災地を北上していた。原発上空を通過したのは、その19分後。「爆発」を告げる無線連絡が入ったのは、さらに5分後だった。

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【東日本大震災】

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