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青々と成長したレタスの奥で、コイや熱帯魚が泳ぐ水槽をのぞき込む一般社団法人「岩蔵エクスペリエンス」の本橋大輔代表(44)。東京都青梅市のビニールハウスで稼働する「アクアポニックス」と呼ばれるシステムだ。アクアカルチャー(水産養殖)とハイドロポニックス(水耕栽培)をかけ合わせた造語で、魚の排せつ物を水耕栽培の肥料として再利用することで、植物によって水質が改善。環境にも配慮された次世代の循環型農法とされる。
青梅市内などで地域活性化に取り組んできた本橋さん。地元農家などとアクアポニックスを企画したが、水産の知識が足りない。そこで、サンシャイン水族館(東京都豊島区)に相談した。同館は資源循環の仕組みを学べる新たな展示と、飼育する動物へのエサの自給自足を目指してアクアポニックスを検討していたが、農業知識が乏しかった。互いの思惑が一致し、昨年、共同プロジェクトを立ち上げた。
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