連載

読む写真

旬のニュースや話題をテーマに、その深層を写真でとらえます。

連載一覧

読む写真

Photo 循環する命の水

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
青々とした水耕栽培のレタスが育つ、岩蔵エクスペリエンスのアクアポニックス。奥の水槽にはコイやレッドフックメチニスなどの魚が泳ぎ、水を循環させている=東京都青梅市で2023年1月7日、手塚耕一郎撮影
青々とした水耕栽培のレタスが育つ、岩蔵エクスペリエンスのアクアポニックス。奥の水槽にはコイやレッドフックメチニスなどの魚が泳ぎ、水を循環させている=東京都青梅市で2023年1月7日、手塚耕一郎撮影

 青々と成長したレタスの奥で、コイや熱帯魚が泳ぐ水槽をのぞき込む一般社団法人「岩蔵エクスペリエンス」の本橋大輔代表(44)。東京都青梅市のビニールハウスで稼働する「アクアポニックス」と呼ばれるシステムだ。アクアカルチャー(水産養殖)とハイドロポニックス(水耕栽培)をかけ合わせた造語で、魚の排せつ物を水耕栽培の肥料として再利用することで、植物によって水質が改善。環境にも配慮された次世代の循環型農法とされる。

 青梅市内などで地域活性化に取り組んできた本橋さん。地元農家などとアクアポニックスを企画したが、水産の知識が足りない。そこで、サンシャイン水族館(東京都豊島区)に相談した。同館は資源循環の仕組みを学べる新たな展示と、飼育する動物へのエサの自給自足を目指してアクアポニックスを検討していたが、農業知識が乏しかった。互いの思惑が一致し、昨年、共同プロジェクトを立ち上げた。

この記事は有料記事です。

残り174文字(全文562文字)

あわせて読みたい

マイページでフォローする

この記事の特集・連載
すべて見る

ニュース特集