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日本最大の鉄剣と銅鏡が出土した富雄丸山古墳(奈良市、4世紀後半)が1月末に一般公開され、2021年度の調査で見つかった家形埴輪(はにわ)も展示された。家の中には浴槽のような大小の箱が二つ並んでおり、家形埴輪の周囲には、中が見えないように遮る塀を表現した囲形(かこいがた)埴輪もあることから、遺体を洗浄した殯所(ひんしょ)を再現した埴輪とする説もある。
囲形と家形の埴輪は、墳頂部と造り出し部の中心を結んだラインから、ちょうど90度南東の位置にあり、この場所に計画的に祭祀(さいし)空間を設けたと奈良市教育委員会はみている。一辺約60センチの囲形埴輪の中に、一辺約30センチの家形埴輪が置かれており、二つの箱には、いずれも水が流れ出るV字形のくり込みもあった。
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