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ウクライナ侵攻

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から1年。長期化する戦闘、大きく変化した国際社会の行方は……。

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ウクライナから逃れ日本へ 長期化する異国生活で孤立も

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日本での生活について話すウクライナ避難民のイリーナ・ウリバチョバさん(右)とユリヤ・ベルナツカさん=東京都新宿区で2023年2月18日午後2時28分、山田奈緒撮影
日本での生活について話すウクライナ避難民のイリーナ・ウリバチョバさん(右)とユリヤ・ベルナツカさん=東京都新宿区で2023年2月18日午後2時28分、山田奈緒撮影

 ロシアによるウクライナ侵攻で、日本に避難してきたウクライナ人を支援する「日本YMCA同盟」が東京都内で報告会を開いた。避難民からの聞き取りで見えてきた課題を紹介。支援を受ける避難民たちも、長期化する日本での暮らしを振り返り、仕事や子どもの教育の悩み、今後の目標を語った。

 YMCAは来日支援や日本語学習の機会の提供、都内の避難民の戸別訪問などをしてきた。戸別訪問では、避難民にゴミ出しのルールを教えたり、生活状況を聞き取ったりしながら就労や教育など幅広い相談に応じてきた。都と協定を結んで情報を共有する。

 18日の報告会ではまず、戸別訪問を続けるYMCAの横山由利亜さんが支援概要を報告した。都営住宅に住む避難民は過半数の世帯が1人暮らしで、孤立化を防ぐ支援が欠かせない。激戦地から1人だけでも生き残ってほしいと送り出され、来日直後に家族全員が亡くなった30代の女性にも出会った。ぼうぜん自失の状態だったといい、「戦争の恐怖を抱えながら新しい環境に適応する不安は、どんな大きな支援でも消えない。それを心し…

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【ウクライナ侵攻】

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