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千葉県いすみ市 「波に宝珠」 この欄間、北斎も見たか /東京

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「あの作品」より20年早く

 江戸時代の浮世絵師、葛飾北斎の代表作の一つに富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」がある。遠景の富士山をのみ込むような大胆な波の表現が印象的で、来春発行の1000円札の裏面にも採用される。実はこれよりも20年以上前に制作された、図柄がとてもよく似た欄間が千葉県いすみ市にあるという。【金沢衛】

 「北斎にインスピレーションを与えた」。同市の地域観光支援組織「ツーリズムいすみ」の宇佐美信幸さん(40)は自信たっぷりに話す。宇佐美さんの案内で、同市の山中にたたずむ天台宗「行元(ぎょうがん)寺」(同市荻原)を訪れた。寺の本堂につながる書院にその欄間があった。豪快に立ち上がってまさに崩れようとする大波を仰ぎ見た構図、小波にあおられる宝珠(ほうじゅ)――。参考に掲示された北斎の浮世絵と見比べるまで…

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