英出版社、作品の表現改変物議 太った→大きい/邪悪な女→邪悪な人… 容姿・ジェンダー関連

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店頭に並ぶロアルド・ダールの作品=米ニューヨークで2011年11月、AP
店頭に並ぶロアルド・ダールの作品=米ニューヨークで2011年11月、AP

 英紙テレグラフ(電子版)は17日、「チョコレート工場の秘密」などで知られる英作家ロアルド・ダール(1916~90年)の作品中の表現が、出版社側の判断で改変されていると伝えた。「太った」「醜い」など容姿を形容する言葉のほか、ジェンダーや肌の色に関する表現が対象となっている。一方、改変についてはスナク首相が「加工すべきでない」と述べるなど問題視する声も出ている。

 改変や削除は、英パフィンブックス社から出版された「魔女がいっぱい」など少なくとも10作品の数百カ所と報じられている。2022年時点の最新刊では、従来の「太った」が「大きい」、「鼻は小さく平らだった」が「鼻は小さかった」、「邪悪な女」が「邪悪な人」、「ピンク色の肌」が「滑らかな肌」といった表現に変えられた。また、かつてフランス領だったインドの地名ポンディシェリを名に持つ王子は、現地タミル語の「プド…

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