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厚生労働省が28日発表した人口動態統計(速報値)で、初めて80万人割れとなった2022年の出生数。専門家の分析からは新型コロナウイルス禍だけでない社会要因が浮かび上がってくる。【奥山はるな、小鍜冶孝志】
出生数の減少が想定を上回るペースで進む要因の一つとして指摘されるのは、新型コロナの感染拡大だ。20年の婚姻件数は緊急事態宣言の発令に合わせて落ちこみ、前年比12・3%減の約53万組となった。出生数の減少幅は21年で約3万人、22年で約4万人と大きい。
だが、第一生命経済研究所の星野卓也・主任エコノミストは「コロナ禍だけでは、すべてを説明できない」と指摘する。実際、出生数が目立って国の推計を下回るようになったのは、感染拡…
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