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「海のバランス」水温上昇で崩れ 養殖ノリの食害、深刻化

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養殖網で成長したノリ。30センチほどになると収穫される=神戸市須磨区で2022年12月5日午後2時半、柳楽未来撮影
養殖網で成長したノリ。30センチほどになると収穫される=神戸市須磨区で2022年12月5日午後2時半、柳楽未来撮影

 日本の食卓に欠かせないノリが、ある魚に食い荒らされる被害が全国の産地で確認されている。事態を重く見た水産庁は2022年度、対策事業に乗り出したが、被害は年々深刻化している。背景には、地球温暖化による海水温の上昇が関係している可能性がある。

 養殖ノリは、海面に張った網に「種」を付着させて育てる。収穫期は主に冬場。伸びては刈るを繰り返す。国内では、有明海に面した佐賀県や福岡県、瀬戸内の兵庫県や香川県などが主要な産地だ。

 その香川県では約10年前から、被害が目立つようになった。県によると、収穫目前のノリを食い荒らす「犯人」はクロダイ(チヌ)。岸寄りの岩場や消波ブロックなどに生息し、釣り人に人気の魚だ。雑食性で、体長は40センチ以上になる。

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