志賀原発に再稼働の可能性 北陸電、前回判断とは別手法で「新証拠」

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ボーリング調査で得られた試料を確認する原子力規制委員会の石渡明委員(中央)ら=石川県志賀町の北陸電力志賀原発で2022年10月14日、深尾昭寛撮影
ボーリング調査で得られた試料を確認する原子力規制委員会の石渡明委員(中央)ら=石川県志賀町の北陸電力志賀原発で2022年10月14日、深尾昭寛撮影

 原子力規制委員会は3日、北陸電力志賀(しか)原発(石川県志賀町)の敷地内にある断層について審査会合を開き、「活断層ではない」とする北陸電の主張を妥当と判断した。志賀原発では2016年、一部の断層について規制委の有識者調査団が「活動した可能性がある」と判断していたが、その後北陸電からデータの追加提出を受けて規制委が審査していた。今回は当時の判断を覆す内容となり、廃炉の危機にあった志賀原発は一転、再稼働する可能性が出てきた。

 東京電力福島第1原発事故後に定められた原発の新規制基準では「12万~13万年前以降の活動が否定できない断層」を活断層と定義し、その真上に原子炉建屋などの重要施設は設置できない。

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