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東京 日本橋クルーズ 川面に漂う江戸の香り 90分、歴史体感の船旅 /東京

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船が日本橋船着場を出発し、日本橋のアーチをくぐると、乗船客はスマートフォンなどで撮影していた=岩嶋悟撮影
船が日本橋船着場を出発し、日本橋のアーチをくぐると、乗船客はスマートフォンなどで撮影していた=岩嶋悟撮影

 東京・日本橋のたもと日本橋船着場を発着点とする日本橋クルーズにはさまざまなコースがある。日本橋川、神田川、隅田川を巡る「神田川クルーズ」は、江戸城の石垣を間近に見られ、リバーガイドが川に架かる橋や周辺の街の歴史を説明してくれる。今なお残る江戸時代からの歴史を体感するため乗船した。【岩嶋悟】

 クルーズ船は日本橋船着場から出航し、日本橋川の上流から神田川、隅田川を経由し、再び日本橋川に戻る全長約10キロ、90分のコースだ。川に架かる橋をくぐるために専用設計した屋根のないオープン船は、周囲の景色を見渡せ開放感がある。

 船は日本橋のアーチをくぐり、上流へと向かう。船上から日本橋のアーチを見ると、御影(みかげ)石がきれいに並んでいる。リバーガイドの中村英徳さん(58)が説明する。「アーチの真ん中の石が要石で、全体を支えています」。大手町付近にさしかかると、右手に日本銀行本店本館の建物が見え、正面に石橋が近づいてくる。1877(明治10)年に架けられた常磐橋だ。船の左には、1629年完成の江戸城の外郭門、常盤橋御門…

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