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習近平の中国

習近平体制は党大会を経て3期目が始動。権力集中が加速する異例の長期政権は、どこに向かうのでしょうか。

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中国外相「米国がブレーキかけねば衝突必至」 台湾問題でも批判

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記者会見を行う中国の秦剛外相=北京で2023年3月7日、AP
記者会見を行う中国の秦剛外相=北京で2023年3月7日、AP

 中国の秦剛(しん・ごう)外相は7日、全国人民代表大会(全人代=国会)の開催に合わせて記者会見し、緊張が高まる米国との関係について「米国側がブレーキをかけず間違った道を走り続ければ衝突は必至だ」と強くけん制した。台湾問題を巡っても、関与を強める米国を批判し、憲法を引用しながら「祖国統一は神聖な義務」だと強調した。昨年12月に外相に就任した秦氏が、国内外のメディアとの会見に臨み、外交方針を表明したのは初めて。

 秦氏は会見で米国への批判に多くの時間を割いた。米国が2月に中国の気球を撃墜したことについて、「避けることのできた外交危機を作り出した」と指摘し、「米国の対中政策は合理的で健全な軌道から完全に逸脱している」と強い言葉で批判した。中国を「戦略的な競争相手」と位置付ける米国主導の半導体輸出規制の強化などを念頭に、「米国の言う『競争』は生きるか死ぬかのゼロサムゲームだ」とも述べた。

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