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男女格差はなぜ縮まらない? 公認心理師が問う「男性の勘違い」

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「リエゾンちょうふ」のDV防止のグループワーク。中島さん(右)は聞き役になっていることが多い=東京都調布市で2023年2月25日午後6時52分、清水健二撮影
「リエゾンちょうふ」のDV防止のグループワーク。中島さん(右)は聞き役になっていることが多い=東京都調布市で2023年2月25日午後6時52分、清水健二撮影

 日本のジェンダーギャップ(男女格差)は、なぜ縮まらないのか。12年前からDV(家庭内暴力)の加害者教育に取り組む公認心理師の中島由子さん(62)によると、男女それぞれに「思い込み」という内的要因と、「偏見」という外的要因があるという。その上で世の男性にこう問い掛ける。「あなたは家庭を『自分が癒やされる場所だ』と勘違いしていませんか?」

 中島さんが運営するNPO法人「リエゾンちょうふ」は毎週末、東京都調布市内で男性向けにDV防止のグループワークを開いている。2月25日に集まったのは、オンラインも含め8人。ここに参加することで妻との関係を修復できた人もいれば、離婚に至った人、未婚だが「生きづらさを変えたい」という人もいる。

 この日のテーマは「性的なDV」。中島さんが実例を参考に作った夫婦の会話のテキストを読みながら、何がDVなのか、言われた側はどう思うか、子どもにどんな影響があるかなどを話し合っていく。

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