スノボ界、平野に勝ちたい平野 「誰もやっていない」大技へ挑む
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平野、平野、平野――。スノーボード・ハーフパイプの日本男子勢には、世界で活躍する3人の平野がいる。同姓の多いことを闘志に変えているのが、平野流佳(るか)選手(21)=太成学院大=だ。
「平野は平野でも……」
2022年北京冬季オリンピック金メダリストの平野歩夢選手(24)=TOKIOインカラミ=を抑えて優勝した21年12月のワールドカップ(W杯)で、記事にそんな見出しがついた。
「なんやろ、難しいけど。まあ、(気分は)良くないですね」
そう言って、複雑な表情を浮かべた。歩夢選手には、弟に北京五輪代表の海祝(かいしゅう)選手(20)=TOKIOインカラミ=がいる。
「(歩夢選手の)弟ではないと分かって残念がられたこともあります」。一緒に北京五輪に出場した流佳選手は平野兄弟と血縁関係はないが、着実にスノボ界で存在感を示しつつある。
3日にジョージアであった世界選手権の決勝で、流佳選手は日本勢最高の4位に入った。今季はW杯で3連勝。「優勝した試合は全部、ダブルコーク1440を決められた」と斜め軸に縦2回転、横4回転する大技を決め、技術力アップを喜んだ。
躍進の背景には…
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