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円安と物価高

日本の物価が上がり始めました。円安・ドル高もコスト上昇に拍車をかけ、商品・サービスの値上げラッシュが続いています。

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異次元緩和、評価の蓋然性 円安、歓迎するのは誰か=藻谷浩介・日本総合研究所主席研究員

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=三浦研吾撮影
=三浦研吾撮影

 誰一人マスクをしていない、早朝から大混雑のイスタンブール空港で、この記事を書いている。新型コロナウイルスが騒がれ続ける日本と、世界とのこの空気感の差はいつ埋まるのか。

 そんな思いを世の多くに訴えるには、SNSでの発信が早道だ。だが新聞記事の場合には、表現の妥当性や、数字の正確さなどを、担当記者と校正者というプロがチェックしてくれるので、うそや勘違いを書かずにすむ。影響力よりも正確さを重視する筆者は、だからいまどき、SNSのアカウントを持っていない。

 新聞の存在意義は、「思い込みや誰かの誘導を排し、事実に迫る」ことだ。何が事実なのか押し付けはしないが、どの程度事実なのかという度合い=蓋然(がいぜん)性は判断する。多数が無視していようとも蓋然性が高いものは載せ、多数の支持があっても低いものは排する。それが新聞の機能だ。

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【円安と物価高】

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