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第72期王将戦

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第1局でいきなり度肝抜いた羽生 王将戦、多彩な戦法で藤井を苦しめる

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第72期ALSOK杯王将戦タイトル奪取を逃し、藤井聡太王将(右)と感想戦を行う挑戦者の羽生善治九段=佐賀県上峰町の大幸園で2023年3月12日午後4時44分、岩下幸一郎撮影
第72期ALSOK杯王将戦タイトル奪取を逃し、藤井聡太王将(右)と感想戦を行う挑戦者の羽生善治九段=佐賀県上峰町の大幸園で2023年3月12日午後4時44分、岩下幸一郎撮影

 第72期ALSOK杯王将戦は12日、5冠王の藤井聡太王将(20)が2連覇を決めて幕を下ろし、羽生善治九段(52)のタイトル獲得通算100期への挑戦は今回も実らなかった。しかし、藤井王将に持ち前の戦法の幅広さで対抗して2勝を挙げ、後手番でも互角の戦いを繰り広げ、若手トップ棋士以上の善戦ぶりを見せた。

 藤井王将は昨年戦った五つのタイトル戦で、先手番では11勝1敗と圧倒し、2敗を喫したのは10~12月の竜王戦だけ。先手番では中盤までに優勢を築いて寄り切る横綱相撲も多く、トップ棋士でも藤井王将の先手番を打ち破るのは難しい。

 七番勝負前は藤井王将の圧勝を予想する棋士が多かったが、蓋(ふた)を開けてみると、羽生九段がオールラウンドプレーヤーぶりを発揮した。後手番となった第1局では、最近は指す棋士が少なくなった「一手損角換わり」の戦型を選んで居合わせた棋士の度肝を抜き、終盤の入り口まで互角にわたり合った。

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【第72期王将戦】

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