念願のバックハグも 「ときめき」を追い求める東海林のり子さん

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元フリーアナウンサーの東海林のり子さん=横浜市港北区で2023年1月27日、内藤絵美撮影
元フリーアナウンサーの東海林のり子さん=横浜市港北区で2023年1月27日、内藤絵美撮影

 2018年に3歳年下の夫を亡くし、翌年には19年間連れ添った愛猫も旅立った。新型コロナウイルス下で高齢者の一人暮らしはさぞ、寂しいものだろうと想像していた。だが、リポーターとして活躍した東海林のり子さん(88)は「孤独って思うでしょ。でも、全然そんなことないのよ」と笑う。【野口麗子】

「現場の東海林です」で活躍

 東海林さんはニッポン放送でアナウンサーとして活躍。退社後はフリーのリポーターとしてワイドショーで事件報道を担当した。中継を始める際のフレーズ「現場の東海林です」は有名だ。今はラジオ番組や講演の仕事をしながら、横浜市内のマンションで暮らす。同じマンションに住む息子家族を頼ることもあるが「一人が楽しい」と言う。

 コロナで仕事が中断となり、在宅時間が長くなった。そこではまったのが韓国ドラマだった。中でも、飲食業界での成功を目指して仲間と奮闘する若者たちを描いた「梨泰院(イテウォン)クラス」に夢中になった。主人公を演じたパク・ソジュンさんに目がなく、自宅に飾るカレンダーのほか、スマートフォンのケースにもブロマイド写真を挟み込む。「パク・ソジュンがいると思うと、元気になるのよ」

 その後、パク・ソジュンさんが出演した「キム秘書はいったい、なぜ?」「魔女の恋愛」「彼女はキレイだった」など、数珠つなぎで韓国ドラマを見続けた。サブスクリプション(定額利用)の動画配信サービスに加入。視聴作品は180超で、時間を忘れて1日9時間、見続けたこともあるという。

次にはまったのは…

 動画配信サービスでは視聴履歴などを元にしたお勧め作品が表示される。さまざまなドラマに触手を伸ばしているうちに、…

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