WBC大活躍のヌートバー 人気者を育んだ母の「昭和的」教育論
毎日新聞
2023/3/18 07:00(最終更新 3/24 11:45)
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わずか数日で「侍」に欠かせない存在となった。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表「侍ジャパン」に初の日系選手として選ばれたラーズ・ヌートバー選手(25)=カージナルス。初めての日本でのプレーで、日本語もあまり話せない。なのに、なぜこんなにも瞬く間に人気者になれたのか。走攻守での大活躍はもちろん、持ち前の明るい性格以外にも、さらに理由がありそうだ。
「昭和」的な子育て方針
「私の考え方が昭和の日本のままなんです。礼儀や相手を思いやる気持ちとかは特に口うるさく言っていました」。こう話すのはヌートバー選手の母・久美子さん(57)だ。ヌートバー選手が生まれ育ったのは米ロサンゼルス近郊の町、エルセグンド。だが、家庭では埼玉県出身の日本人、久美子さんの考えが色濃く反映され、数々の日本の文化が取り入れられた中で育った。
久美子さんが子育ての上で重視したのは…
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