中国・百度が対話型AI発表 「チャットGPT」で競争激化

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中国のインターネット検索大手、百度が公開した対話型AIサービス=同社提供 拡大
中国のインターネット検索大手、百度が公開した対話型AIサービス=同社提供

 中国のインターネット検索サービス大手、百度(バイドゥ)は16日、対話型人工知能(AI)サービス「文心一言(アーニーボット)」を発表した。文章を入力すると、人間と話しているようにAIが応答するほか、質問に対する画像やビデオ、方言を含めた音声も作成する。利用契約を結んだ企業などへのテスト利用を同日から開始し、その後一般公開するという。

 対話型AIを巡っては、米新興企業「オープンAI」が2022年11月に「チャットGPT」を一般公開。今年に入り米マイクロソフトやグーグルなども参入するなど、世界のIT大手の競争が激化している。

 中国勢では百度のほか、インターネット通販大手のアリババ集団なども対話型AIサービスを開発中だ。ただ、中国内では中国共産党の批判が許されないなどネット上の言論統制が厳しい。どこまで信頼性の高い回答が出てくるか課題もありそうだ。【北京・小倉祥徳】

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