「クレディ・ショック」に市場混乱 金融システムへの不安続く

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
クレディ・スイスの旗=ロイター
クレディ・スイスの旗=ロイター

 スイスの金融大手クレディ・スイスの経営不安は世界の市場を揺らし、16日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は一時、約2カ月ぶりに節目の2万7000円を下回った。米欧を中心に金融システムに対する不信はくすぶり続けており、市場が不安定な状況は当面、続きそうだ。

 金融システム不安のきっかけは、米カリフォルニア州に拠点を置く中堅銀行、シリコンバレー銀行(SVB)が10日に経営破綻し、12日にはニューヨーク州に拠点を置くシグネチャー銀行も破綻に追い込まれたことだ。

 米当局は金融不安の拡大を防ぐため、12日に両行の預金を全額保護する方針を決定するなどいち早く対策を打ち出した。バイデン大統領も13日に演説し、市場に平静を呼びかけた。

この記事は有料記事です。

残り995文字(全文1311文字)

あわせて読みたい

マイページでフォローする

この記事の筆者
すべて見る

ニュース特集