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今年2月までに少なくとも7783万回分の新型コロナウイルスワクチンが使用されずに廃棄されたとみられることが、毎日新聞の取材で判明した。
期限が切れたワクチンはどうなるのか。記者は、ワクチンが保管されている倉庫と実際に焼却処分されている民間の廃棄物処理会社を訪ね、廃棄される過程を追った。
3月上旬、東京都練馬区の「ワクチン配送センター」には、超低温冷凍庫(ディープフリーザー)8台に約2万1000本(1本6~10人分)のワクチンが保管されていた。ワクチンはマイナス70度以下で保存する必要があるからだ。
この施設はもともと、区民が地域活動で慣れ親しんだ生涯学習センターの分館だが、見慣れぬディープフリーザーが整然と並んでいる。取り出す時は必ず2人以上とするなど、厳重なルールに基づいて管理されていた。
有効期限が切れればワクチンは使えないので、その後は専門の収集事業者が「医療廃棄物」として回収する。練馬区の場合、集団接種会場など医療現場で使った注射器や針などと一緒に、未使用ワクチンの入ったガラス容器ごと大きなプラスチックのゴミ箱に入れ、感染性廃棄物として回収する。廃棄費用は全額国費が充てられる。
ワクチンが廃棄される現場の取材に応じてくれたのは、埼玉県深谷市にある産業廃棄物処理会社「クリーンテックサーマル」。首都圏を含む関東一円から医療廃棄物を広く受け入れているという。江間正悟場長(53)は「コロナ下で医療廃棄物の取扱量が増えた」と明かした。
同社によると、医療廃棄物の処理は安全面から高度な管理が必要とされ、ワクチンの入った容器は内容物の変化を防ぐため、低温で管理している保冷庫にいったん運ぶ。その後、850度以上の焼却炉で容器ごと数時間燃やし、ウイルスや細菌などを無害化する。燃えがらはグループ会社が運営する県外の処分場で埋め立て処分するという。江間さんは「安全面と衛生面に配慮して処分を徹底したい」と気を引き締めていた。【柿崎誠】
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