デジタル地図で「世界を小さく」 市民の手で記憶・記録の継承を

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2月のトルコ・シリア地震を受けて渡邉英徳・東大大学院教授が作った「トルコ・シリア地震衛星画像マップ」
2月のトルコ・シリア地震を受けて渡邉英徳・東大大学院教授が作った「トルコ・シリア地震衛星画像マップ」

 被爆地や東日本大震災の被災地の被害、侵攻を受けるウクライナの「今」をデジタル地図で可視化する「デジタルアーカイブ」の研究を続けている東京大大学院の渡邉英徳教授(情報デザイン)の研究室が3月、「戦災・災害のデジタルアーカイブ基金」を立ち上げた。「過去や現代の記録、記憶の継承は、社会全体で進めていきたい」という思いを込め、広く市民から寄付を募っている。

 渡邉教授らは2009年、南太平洋・ツバルの住民の顔写真やメッセージをデジタル地図上に落とし込むプロジェクトをきっかけにデジタルアーカイブを手がけてきた。

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