名古屋の焼き肉店、ひとり親家庭を週1組招待 「細く長く続けたい」

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「焼肉 あわ座」店主の鬼頭勝巳さん=名古屋市東区で2023年3月2日、加藤沙波撮影
「焼肉 あわ座」店主の鬼頭勝巳さん=名古屋市東区で2023年3月2日、加藤沙波撮影

 名古屋市東区の焼き肉店「焼肉 あわ座」で土曜夜、ひとり親家庭のための席が用意されている。コロナ禍で苦境に陥った人たちの力になりたいと店主の鬼頭勝巳さん(63)が始めた取り組みで、毎週親子1組が無料で招待されている。店の客足はコロナ前に比べて戻っておらず、経営は決して楽ではないが、鬼頭さんは「喜んでもらえるのが何よりうれしい。ゆっくり食事を楽しんでもらえたら」と話す。【加藤沙波】

 2月下旬、あま市の母親(35)と2人の子どもたちが囲むテーブルに、牛肉の盛り合わせや野菜などが次々と運ばれてきた。「外食は久しぶりだね」と話しながら丁寧に肉を焼き、おいしそうにほおばっていく。長男(12)は親指を立てて「最高!」と声を上げ、母親や長女(13)からも自然と笑みがこぼれた。

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