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ウクライナ侵攻

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から1年。長期化する戦闘、大きく変化した国際社会の行方は……。

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兵士が見た戦場/上 失った両脚「自由の代償」 訓練10日で最前線、後悔なし

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両脚を戦闘で失ったアルテム・モロスさんと妻のオレサさん=ウクライナ首都キーウ(キエフ)で2023年2月21日、鈴木一生撮影
両脚を戦闘で失ったアルテム・モロスさんと妻のオレサさん=ウクライナ首都キーウ(キエフ)で2023年2月21日、鈴木一生撮影

 昼は鳥のさえずりが聞こえるが、夜は風に乗ってロシア兵の話し声が聞こえてくる――。ロシアの侵攻開始から2カ月が経過した昨年4月下旬、ウクライナ軍兵士のアルテム・モロスさん(43)は南部ヘルソン州のある地域に駐留することになった。運河を利用したざんごうに身を潜めながら、あまりに敵との距離が近いことに恐怖がこみ上げたという。

 侵攻前は建設会社の会社員。軍隊の経験はなかったが、侵攻を受けて昨年3月下旬、自発的に入隊した。10日間の基礎的な訓練を受けると、すぐに激戦地ヘルソンに投入された。「現在は米軍などが第三国できちんとした訓練を提供しているが、我々は走りながら戦い方を覚えた」

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【ウクライナ侵攻】

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