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ウクライナ侵攻

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から1年。長期化する戦闘、大きく変化した国際社会の行方は……。

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プーチン氏、マリウポリ訪問 一方的な併合宣言から9年のクリミアも

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クリミア半島セバストポリ市で地元関係者らと視察するロシアのプーチン大統領(右)=セバストポリで2023年3月18日(ロシア大統領府提供・ロイター) 拡大
クリミア半島セバストポリ市で地元関係者らと視察するロシアのプーチン大統領(右)=セバストポリで2023年3月18日(ロシア大統領府提供・ロイター)

 ロシアが2014年3月にウクライナ南部クリミア半島を併合すると表明してから9年を迎え、プーチン露大統領は18日、南西部にある特別市セバストポリを訪れた。また、翌19日には22年9月に併合宣言をしたウクライナ東部ドネツク州のマリウポリを訪れ、同地でもロシアによる統治の正統性をアピールした格好だ。昨年2月の侵攻開始以来、プーチン氏がロシアによる制圧地域に入ったことが明らかになるのは初めて。

 プーチン氏はセバストポリで児童施設や文化施設を訪れたが、併合表明から9年に関連する発言は伝えられていない。

 インタファクス通信などによると、プーチン氏は19日、ヘリコプターでマリウポリに移動し、22年に始まった戦闘で破壊された後に建設された住宅や教育施設などを視察したという。その後にロシア南部ロストフナドヌーを訪れ、ウクライナで続けている「特別軍事作戦」の統括司令官も兼ねるゲラシモフ参謀総長から戦況を報告されたと伝えられている。

 ウクライナで親露派とみられていたヤヌコビッチ政権が14年2月に崩壊すると、ロシアは同月末からクリミアの主要インフラを占拠。同地の親露派を動かして、3月16日に自国への編入の是非を問う住民投票を実施させた。9割が賛成票を投じたとの結果が発表されたことを受け、ロシアは18日にクリミアを併合すると一方的に表明し、その後、実効支配を続けている。【モスクワ大前仁】

【ウクライナ侵攻】

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