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全国有数の干し芋の生産地・茨城県ひたちなか市で18日、生産者らが集う「世界ほしいも大会」が開かれた。原材料のサツマイモにまつわるトークイベントや、珍しい海外産の干し芋の即売会が催され、国内外に「甘い魅力」を発信した。【長屋美乃里】
大会は、市内の農家などでつくる一般社団法人「ほしいも学校」が2016年に初開催。当初は4年に1度を目指したが、新型コロナウイルスの影響で、今回が7年ぶりの2度目となった。
この日は、国立研究開発法人「農業・食品産業技術総合研究機構」の甲斐由美さんが、品種開発に携わった「べにはるか」について講演。収穫後に40日以上貯蔵して糖度を高めるなど試行錯誤の結果、干し芋の原材料として広く定着した経緯を説明した。
オンライン配信も含め国内外の約400人が耳を傾け、甲斐さんは「当初は柔らかくて加工には向かないと思っていたが、良い方に期待を裏切られた。甘みの強さや色のきれいさが消費者に受けたのかもしれない」などと語った。
会場では、地元産に加え、海外の干し芋も販売。東アフリカのタンザニアで育てた国内品種「たまゆたか」を使った商品など、普段はお目にかからない品が並んだ。親子で訪れていた地元の50代主婦は「珍しい干し芋を買えたので、娘と食べ比べしてみようと思う」と話した。