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ウクライナ侵攻

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から1年。長期化する戦闘、大きく変化した国際社会の行方は……。

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兵士が見た戦場/中 司令部誤指示に憤り 何度も待ち伏せされ、死を覚悟

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最激戦地バフムトでの司令部の作戦判断に不満を募らせるロマン・ウォジャニツキーさん=ウクライナ中部ポルタバで2月18日
最激戦地バフムトでの司令部の作戦判断に不満を募らせるロマン・ウォジャニツキーさん=ウクライナ中部ポルタバで2月18日

 「殺されるのを待つ、目の見えない子猫のようだった」。ウクライナ中部ポルタバのレストラン。ウクライナ軍兵士のロマン・ウォジャニツキーさん(34)が2月中旬、ロシア軍との激しい戦闘が続く東部バフムトでの戦闘経験をそう振り返った。

 現地のウクライナ軍司令部の作戦や判断のミスが重なったと指摘し、「兵士は戦いに集中しているが、ウクライナの勝利は遠い」と憤りを隠さなかった。現役のウクライナ兵が自軍の司令部への不満を海外メディアに吐露するのは異例だ。

 ウォジャニツキーさんはかつてウクライナ軍の空挺(くうてい)部隊に1年ほど所属していた経験がある。そのため、ロシアの侵攻開始(昨年2月24日)直後に地元の軍司令部に入隊を申し出た。「それまでは本格的な戦争が始まるとは全く考えていなかったが、ウクライナの領土と主権を守るために立ち上がった」

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【ウクライナ侵攻】

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