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「幼い気持ち出た」二松学舎大付・片井海斗、悔恨の春 センバツ

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【広陵-二松学舎大付】七回裏二松学舎大付2死二塁、片井が捕邪飛に倒れる=阪神甲子園球場で2023年3月20日、平川義之撮影 拡大
【広陵-二松学舎大付】七回裏二松学舎大付2死二塁、片井が捕邪飛に倒れる=阪神甲子園球場で2023年3月20日、平川義之撮影

センバツ第3日(20日)2回戦 ○広陵(広島)5―0二松学舎大付(東京)●

 充実の夏を経て、飛躍を期して臨んだ春のはずが悔恨を残して去ることになった。二松学舎大付の3番・片井海斗。昨夏の甲子園で1年生ながらアーチをかけて注目された逸材だが、4打数1安打と苦杯をなめた。

 「打ちたがっていた。幼い気持ちが出てしまった」と嘆いたように、本来見逃すべき外角や低めのボール球に手を出した。

 リズムが狂った要因は相手の内角攻め。意識させられることで、開きが早くなってしまい、判断もスイングの軌道も乱れたという。

 「やりきれた」と振り返る昨夏の甲子園は4番だったが、今回は大会前の練習試合で3番に移った。市原勝人監督からは「昇格の3番だ」と告げられたが、結果が出せなかった。広陵の3番・真鍋慧(けいた)も自身と同様に注目される今大会屈指の強打者だが、「スイングの力強さなど自分とは全く違った」。ライバルとの力の差を痛感した。

 しかし、まだ2年生だ。甲子園を再訪し、悔しさを晴らすチャンスは3回も残っている。「力不足や幼さを謙虚に認めて、一からやりなおしたい。チャンスに打てる打者になって戻ってきたい」ときっぱり。その潔い姿は十分に大人びて、頼もしい。【岸本悠】

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