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センバツ第3日(20日)2回戦 ○大阪桐蔭3―1敦賀気比(福井)●
大阪桐蔭の左腕・前田悠伍が不敵な笑みを浮かべた。
1点リードで迎えた五回2死一、二塁、敦賀気比の4番・高見沢郁魅に対し、1―1から投じた138キロの外角直球がほんのわずかゾーンを外れ、ボールとなった時だった。そこからフルカウントまで粘られた後の7球目、外角いっぱいの137キロで空振り三振に仕留めた。ボール判定された球からコースを微修正し、ゾーンいっぱいに投じた直球。この球こそ、冬を経た左腕の成長の証しだ。
昨秋の新チーム発足後、苦しい投球が続いた。フォームが安定せずに直球が走らない。明治神宮大会準決勝の仙台育英(宮城)戦では四死球を連発し、「ツーシームでごまかしながら投げていた」。それでも神宮大会を連覇してみせたのはさすがだが、満足しなかった。さらなる成長のために、冬のテーマに掲げたのは直球の質の向上。ジャンプ系のトレーニングを増やして下半身を強化し、ブルペンでは上半身主導の投球にならないことを意識した。
最速148キロながら、この試合では142キロ。だが、「直球は自分の中の感覚でも良かった」と手応えを感じた。それもそのはず。敦賀気比打線は映像で前田の投球を研究し、打席の中で1球は投げられることの多い直球を狙ったが、高見沢は「全然(映像と)違いました」。チェンジアップやスライダーをちりばめつつ、要所で投げた直球には、スピードガンには表れない伸びがあった。
昨年まではボール判定を受けると思わず首をかしげたりすることもあったが、五回の高見沢の場面のように、今大会は笑顔を見せる余裕もあり、幾多のピンチでも一切動じるそぶりはなかった。
昨夏の準々決勝の下関国際(山口)戦の衝撃的な敗戦から7カ月。前田は「相手の応援も自分への応援だと思って投げられた。楽しめた」。8安打を浴びつつも、14奪三振1失点完投。身も心も成長を感じさせる左腕の圧巻の奪三振ショーで、前回王者が好発進した。【大東祐紀】
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