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第95回記念選抜高校野球大会(毎日新聞社など主催)第4日の21日、海星とともに初めて長崎県勢ダブル出場を果たした長崎日大が龍谷大平安(京都)と対戦する。エースの広田樹大(きだい)投手(3年)は海星の松尾文斗選手(同)と中学時代、バッテリーだった。2人は「長崎県大会の決勝で戦おう」という約束を実現させたばかりか、そろって甲子園の舞台にたどり着いた。
県北部・波佐見町出身の2人は地元の中学で出会ってバッテリーを組んだ。冷静に状況判断する広田投手と、積極果敢なタイプの松尾選手。当時の監督の松坂武志さん(47)は「投手が強気、捕手が冷静というバッテリーが多い中、2人の場合は逆だったが相性は抜群だった」と振り返る。
キャッチングがうまく打者の裏をかくリードも巧みな松尾選手に、広田投手は「投げやすい」と全幅の信頼を寄せていた。中学3年の夏は県大会で準優勝。進学先は広田投手が長崎日大、松尾選手が海星と分かれたが、2人は誓い合った。「高校の県大会決勝で対戦しよう」
約束は2022年秋に実現した。長崎日大の先発は広田投手。海星の5番にはレフトの松尾選手が座った。「(広田投手を)意識していた」という松尾選手は2安打を放ち、広田投手に「何を投げても打たれる気がした」と言わしめた。しかし広田投手は粘り強い投球で得点を許さず、最後の打者になった松尾選手も内野フライに。2―0で勝って長崎日大が優勝した。
その後の九州地区大会で長崎日大は準優勝、海星は4強。中学生のころ2人が描いた夢を超え、長崎県勢として初めての2校同時出場となった。大会第3日の20日に登場した海星は、社(やしろ)(兵庫)に5―1で勝って初戦を突破。松尾選手は出番がなかったが、次戦に向けて打撃での貢献を目指す。広田投手は春42回出場の伝統校・龍谷大平安との対戦を前に「少しでも長いイニングを投げ、勝利に貢献したい」と静かに燃えている。【高橋広之、松本美緒】
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