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ウクライナ侵攻

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から1年。長期化する戦闘、大きく変化した国際社会の行方は……。

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習近平氏、ロシアを公式訪問 対米結束の中露、思惑にズレも

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会談後、並んで歩く中国の習近平国家主席(左端)とロシアのプーチン大統領(右端)=モスクワで2023年3月20日、スプートニク通信・AP
会談後、並んで歩く中国の習近平国家主席(左端)とロシアのプーチン大統領(右端)=モスクワで2023年3月20日、スプートニク通信・AP

 ロシアによるウクライナへの侵攻が続く中、中国の習近平国家主席がロシアを公式訪問している。中国はウクライナ情勢の解決に向けた提案を前面に出すなど、国際社会で存在感をアピールする構えだ。共に米国との対立を深める中露両国だが、結束の裏には思惑の違いもある。

包囲網に対抗

 習氏にとって今回の訪露は、国家主席3期目入りを果たして最初の外遊となった。2013年に国家主席に就任して最初に訪問したのもロシアだった。「象徴的なことだが、あなたは10年前、国家主席に選ばれた後の初めての外遊でロシアを訪れた」。プーチン露大統領は20日に習氏を迎え入れると、会談を重ねてきた年月の重みにふれた。

 習氏は20日の会談で「中露関係は、それぞれの外交政策の中で優先的な位置を占めている」と両国関係の重要性を強調。「中露はさまざまな分野での協力を深め、世界の平和と安定の柱となるべきだ」と呼びかけた。

 中国がロシアとの連携を強化する背景には、米国との対立が激化していることが関係している。…

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【ウクライナ侵攻】

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