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WBC2023

第5回ワールド・ベースボール・クラシックで日本代表「侍ジャパン」は、3大会ぶり3回目の優勝を果たしました。

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「侍」を一つにしたダルビッシュの誠実さ WBC決勝で大団円なるか

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【日本-メキシコ】ベンチで言葉を交わす(左から)大谷翔平、ダルビッシュ有、山田哲人の各選手=米マイアミのローンデポ・パークで2023年3月20日、猪飼健史撮影
【日本-メキシコ】ベンチで言葉を交わす(左から)大谷翔平、ダルビッシュ有、山田哲人の各選手=米マイアミのローンデポ・パークで2023年3月20日、猪飼健史撮影

 野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一奪還を目指す侍たちの中心には、百戦錬磨のベテラン投手がいる。チーム最年長の36歳にして、日米通算188勝を誇る右腕。日本代表「侍ジャパン」の結束力を強めたのは、「変貌」を遂げたダルビッシュ有投手(パドレス)だった。

 準決勝のメキシコ戦前、円陣の中心にはダルビッシュ投手がいた。「控えめに言ってチームワークも実力も今大会ナンバーワンだと思う。今日が最後になるのはもったいない。みんなで全力プレーをしてメキシコ代表をしっかり倒して明日につなげよう」。試合は相手に先行される苦しい展開だったが、チームが一体となり最後まで諦めない姿勢を貫き、逆転サヨナラ勝ちで米国との決勝に進んだ。

 これまでのダルビッシュ投手は多くを語らない、孤高の存在との印象が強かった。プロ野球の日本ハムから25歳で米大リーグに移籍。レンジャーズ、ドジャース、カブス、パドレスと渡り歩いた実力者は、常に自分の力で道を切りひらき、困難に打ち勝ってきた。

 だが、大リーグ勢で唯一参加した2月中旬からの日本代表の宮崎合宿で、イメージは大きく変わった。…

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