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野球の国・地域別対抗戦、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は21日(日本時間22日)、米マイアミのローンデポ・パークで決勝があり、日本代表「侍ジャパン」が前回王者の米国に3―2で勝ち、2009年の第2回大会以来、3大会ぶり3回目の優勝を果たした。
3大会ぶりの世界一を引き寄せたのは、幼い頃からこの舞台を夢見てきた23歳の主砲だった。「一振りで追いつくことができて、すごく良かった」。日本時間22日の第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝で、日本代表「侍ジャパン」の村上宗隆選手(ヤクルト)が仕事を果たした。
本塁打で1点を先行される嫌な展開だった。直後の攻撃で先頭で打席に立つと、米国の先発・ケリー投手の初球をとらえた。打球はあっという間に右翼席上段へ。「流れは完全に米国ペース。なんとか取り返そうと思った気持ちが本塁打になった」と笑顔を見せた。
2009年の第2回大会決勝。9歳だった村上少年は、兄の野球部の集まりがあった公園で、携帯電話の小さな画面に映るテレビ中継にくぎ付けになり、イチロー選手の決勝打に酔いしれた。「小さい頃から日の丸を背負ってプレーしたかった。プロに入ったらWBCに出たいと思っていた」。小学校の卒業文集にはその目標を記した。
「日の丸」も、大舞台に立つチャンスもなかなか訪れなかった。…
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