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第95回センバツ高校野球

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センバツ高校野球 健大高崎 きょう初戦 マネジャー2人、選手70人を支える /群馬

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野球部マネジャーの伊藤利花子さん(左)と広瀬海帆さん=群馬県高崎市で2023年3月8日、西本龍太朗撮影 拡大
野球部マネジャーの伊藤利花子さん(左)と広瀬海帆さん=群馬県高崎市で2023年3月8日、西本龍太朗撮影

一緒に勝利分かち合う

 第95回記念選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)に出場する県勢の健大高崎は23日、報徳学園(兵庫)との初戦に臨む。約70人の選手を擁する野球部を支えるのがマネジャー、伊藤利花子さん(3年)と広瀬海帆さん(2年)だ。2人は「悔いの残らない戦いをしてほしい」と願っている。

 伊藤さんは新潟県新発田市出身。野球好きの父の影響で、小学生の時から「高校生になったら野球部マネジャーになりたい」と思っていた。「マネジャーをやるのであれば強い高校でやりたい」と、寮があるなどの条件に合った健大高崎を選んだ。「野球部“あるある”だと思うが、はじめの頃はみんな同じ顔に見えて名前を覚えるのも一苦労だった」と笑う。

 広瀬さんは高崎市出身。母と姉も健大高崎の卒業生で、幼い頃から健大高崎の試合を見に行っていた。マネジャーとして選手と接するようになった当初は「みんな体が大きく、真剣な表情で練習していて、怖くて話しかけられなかった」。だが、実際に話してみると面白いメンバーばかりで、今ではすっかり打ち解けたという。

 2人ともコロナ禍で入学したため、マネジャーの仕事は気を使った。選手が飲むドリンクは回し飲みを禁止にし、使い捨ての紙コップを用意した時期もあった。今は制限も緩和されつつあるが、「遠征などで感染したり、クラスターが発生したりしないように」(伊藤さん)と気は抜けない。

 マネジャーとしてやりがいを感じるのは、校内外でいろいろな人にチームへの応援の言葉をかけてもらうときだ。伊藤さんは「『甲子園へ行ってね』といった言葉をいただけるのがうれしい」。広瀬さんは「選手の近くで一緒に勝利を分かち合える瞬間は代えがたい」と話す。

 伊藤さんは甲子園では記録員としてベンチ入りする。「初めての場所で完璧にやるのは難しいと思うが、小さい頃からテレビで見ていた憧れの場所なのでしっかり役目を果たしたい」と意気込む。そして選手には「思い切りプレーしてほしい」と期待している。【西本龍太朗】

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