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第95回センバツ高校野球

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リベンジの春・’23センバツ

クラーク、あす初戦 人間的に大きく成長 創部一期生がエール /北海道

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甲子園のマウンドで投球する平澤津虎揮さん(当時高校3年)=平澤津さん提供 拡大
甲子園のマウンドで投球する平澤津虎揮さん(当時高校3年)=平澤津さん提供

 25日にセンバツの初戦を迎える予定のクラーク記念国際は、創部3年目の2016年に「夏の甲子園」に初出場した。当時のメンバーの大半は14年4月の創部時の一期生。佐々木啓司監督(67)が進路の決まっていない野球少年を全国からかき集めた。平澤津虎揮(ひらさわつとらき)さん(24)=愛知県=もその1人。甲子園までの道のりをかみしめ、後輩にエールを送る。

 勉強についていけず、不登校だった中学時代。楽しいのは野球をするときだけだった。耳を疑う誘いがあったのは中学3年の秋。春にできるクラークの野球部の佐々木監督と佐々木達也部長(39)から「ぜひうちに」と声を掛けられた。自分を認めてもらえたことがうれしくて、入学を決めた。

 練習場は雑草が生い茂る山上のラグビー場。一期生は10人ほどで紅白戦もできなかったが、寮生活をともにして協調性を育んだ。駒大岩見沢(14年3月廃校)を春夏計12回の甲子園出場に導いた佐々木監督の指導は的確だった。負けても負けても練習に明け暮れた。

 創部から3年。一期生は最後の夏を迎えた。平澤津さんは投手兼遊撃手として空知支部予選、北北海道大会を戦い、頂点に駆け上がった。甲子園は1回戦負け。けれど、野球を通じて積極性が身につき、「学び」の楽しさも知って大学に進学した。現在は地元の社会人野球チームでプレーする。「クラークは人間的に大きく成長させてくれた」と言う。

 晴れ舞台に立つ後輩を「一期生が成し遂げられなかった『甲子園1勝』の夢をかなえてほしい」と激励した。【金将来】

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