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第95回センバツ高校野球

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頂戦・センバツ23報徳学園

支える人 理学療法士・小松さん/トレーナー・中島さん /兵庫

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トレーニングの測定結果について選手たちに話す小松稔さん=兵庫県西宮市の報徳学園で、大野航太郎撮影 拡大
トレーニングの測定結果について選手たちに話す小松稔さん=兵庫県西宮市の報徳学園で、大野航太郎撮影
トレーニングを指導する中島啓士郎さん=神戸市須磨区で、大野航太郎撮影 拡大
トレーニングを指導する中島啓士郎さん=神戸市須磨区で、大野航太郎撮影

動ける筋肉 パワーUP!! スクワット目標、体重×2倍 冬に下半身強化

 報徳学園の選手たちはこの冬、下半身の強化に取り組んできた。主力選手がスクワットで持ち上げられる重さは秋から平均で約20キロ増加し135・8キロ。平均体重は約3キロ増えて72・5キロになった。大角健二監督(42)は「近畿大会ではパワー不足が課題に上がり、選手たちも自覚して冬のトレーニングに打ち込んでくれた」と手応えを語る。【大野航太郎】

 トレーニングを指導したのは神戸市内のスポーツクリニックに勤務する理学療法士の小松稔さん(38)とアスレチックトレーナーの中島啓士郎さん(32)。2人は2022年の春から、野球に必要な筋肉にこだわって、トレーニングメニューを作ってきた。

 走攻守のあらゆるプレーに関わるとして、下半身の股関節、膝関節、足首の動作が生み出す力を重要視。スクワットのトレーニングに注力した。「体重の2倍の重さ」という目標を選手たちに課し、2月には山増達也選手(3年)と石野蓮授選手(同)が最も重い165キロ、堀柊那主将(同)が160キロを上げて達成した。

 野球のプレーを意識して鍛えたことで、体重を増量しながら俊敏な動きを維持。塁間走や左右に方向転換をしながら走る速さも向上した。中島さんは「動ける筋肉に仕上がった」と実感。小松さんは体が一回り大きくなった選手たちを見て「体格は夏の甲子園の出場校と同じレベル。ようやく強豪校らしくなった。鍛えた成果をセンバツで発揮してほしい」と期待する。

アプリで「野球日誌」

 トレーニングでは体調管理アプリ「ワンタップ」を導入した。選手たちが自分のスマートフォンや学校配布のタブレット端末で、練習での日々の負荷や疲労感、スイング数、投球数などのデータを入力。期間ごとにグラフ化してトレーナーやコーチ、監督が閲覧している。選手が課題や気付いた点も入力でき、従来は紙に記入していた「野球ノート」として使用している。

 中島さんは「アプリを通して選手たちの情報をもらうことで、メニューの改善や休ませるタイミングの見極めができる」と説明。「センバツでもコンディション作りに役立てたい」と話す。

雨できょう初戦

 センバツは23日、天候不良のため日程が1日ずつ順延された。報徳学園は24日午前9時から、健大高崎(群馬)との初戦に挑む。

〔神戸版〕

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