日本郵便、「ドローン宅配」実証試験 操縦者目視なしで初飛行

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 日本郵便は24日、ドローン(小型無人機)による宅配サービスの実証試験を東京都奥多摩町で実施した。操縦者が目視せず有人地帯を自動飛行する「レベル4」の国内初飛行で、ドローンが自宅まで商品を配達する“ドローン宅配時代”の幕開けとなる。

 実証試験は、ドローンメーカーのACSL(東京)の最新機を使用。駅などがある中心部の奥多摩郵便局から山間部の住宅の庭に雑貨を配送した。飛行距離は往復4・5キロで、9分間飛行した。荷物を受け取った小峰亘さん(64)は「無理に人が行かなくても運べるので良い。冬場などは特に助かる」と話した。

 この日は雨で一部飛行が中止された。実証試験はこの日限りだが、日本郵便は将来的にドローン宅配の実用化を目指しており、山間部などの過疎地域で配送の効率化につなげたい考えだ。同社の小池信也常務執行役員は「実用化の一歩手前まで来た。2023年度以降に実用的に使えるようにしたい」と語った。

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