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阪神甲子園球場で開催中の第95回記念選抜高校野球大会は3回戦に突入し、後半戦を迎えた。今大会は記念大会のため出場校が36校と例年の32校から増え、4校は1回戦を勝ったチームと初戦を戦う「シード」のような形になった。そして、その4校はいずれも初戦で姿を消した。記念大会ならではの現象だが、当事者はどう受け止めたのか。
「言い訳しちゃダメなんですけど、やっぱり1試合を戦っている向こうの方が落ち着いてましたよね」
25日の2回戦。出場校で最後に登場した高松商(香川)の長尾健司監督は東邦(愛知)に3―6で敗れた後、つぶやいた。
東邦は鳥取城北との1回戦(19日)から中5日と準備万全で臨んできた。既に2試合を戦ったチームがある中で、高松商は第7日の25日が初戦となった。
高松商には硬さが見えた。守備が持ち味のチームなのに、四回に失策絡みで逆転を許した。さらに、要所で一発を浴びるなど悪い流れを断ち切れなかった。
「(甲子園で8強入りした)昨夏の経験者は自分らしい打撃をしていたが、甲子園が初めての新2年生は地に足がついていなかった。彼らも経験者くらいできたら状況も変わったと思うが、しょうがない」。長尾監督は嘆いた。
開会式からの調整期間も長くなった。大会側が割り当てたグラウンドを使うため、通常よりも練習時間が短くなる。それなのに宿舎で朝夕にバイキング形式の食事をするため、体重が増えた選手もいた。
今大会は高松商に加え、氷見(富山)、履正社(大阪)、クラーク記念国際(北海道)の4校が「シード」のような形になり、1回戦を突破したチームとぶつかった。結果はいずれも3点差以内の接戦ながら敗れた。
履正社に逆転勝ちした高知は相手より1試合多く、分析されるリスクや疲労の懸念もあったが、浜口佳久監督は「隠すところもないし、隠していても勝てるチームでもない。投手陣もよい感じで疲れも取れて緩みもない」。先に1試合をこなしたデメリットはなかったと強調した。
沖縄尚学に1―3で惜敗したクラーク記念国際の佐々木啓司監督は「初戦と2戦目は違う。慣れるし、落ち着いて肩の力が抜ける。それに、いろんなものが見えてくる。心の部分だね」と指摘した。
地方大会を勝ち上がった直後に行われる夏の甲子園と比べ、春は前年秋以来の公式戦で、試合感覚がつかみにくい側面もある。また、1回戦を勝ち上がったチームが高い力を備えているのは当然のことでもある。
センバツは第55回大会(1983年)から32校が出場してきたが、5年ごとの記念大会などでは34校か36校と出場チーム数が増えるため、同様のケースが起きる。第60回大会(88年)以降で調べると、「シード」のような状況で初戦に臨んだチームの戦績は、今大会を含めて12勝16敗となり、負け越しとなった。【長宗拓弥】
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