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非業の死を遂げた人を神格化してまつることで、災いを抑え、平安を祈る「御霊信仰」など歴史の裏面を探り、栃木県足利市内に残る平将門や足利忠綱ら悲運の人々ゆかりのスポットなどを紹介するガイドマップが完成した。名付けて「裏足利魔界紀行」。監修した同市月谷町の民俗研究家、中島太郎さん(59)は「あまり語られない影の歴史に光を当てた。足利の歴史のミステリーを読み解き、その場に足を運ぶきっかけになれば」と話している。【太田穣】
取り上げたのは、社寺を中心に小祠(しょうし)や地蔵尊など計40カ所。このうち、天慶の乱(940年)で朝廷に刃向かい、藤原秀郷らに討たれた平将門の飛散した身体をまつったとされる「子の権現」「大原神社」「大手神社」など将門関連が6カ所、秀郷の流れをくむ藤姓足利氏で、源姓足利氏の義兼に追われて自刃した忠綱関連が「逆藤天満宮」「福厳寺」など6カ所ある。
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