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第95回センバツ高校野球

第95回選抜高校野球大会(2023年)の特集サイトです。

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センバツ2023 きょう3回戦 龍谷大平安 沖縄合宿、勝利の原動力 /京都

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龍谷大平安が初優勝を果たした第86回センバツの決勝に先発した高橋奎二投手=兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で2014年4月2日、山田尚弘撮影 拡大
龍谷大平安が初優勝を果たした第86回センバツの決勝に先発した高橋奎二投手=兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で2014年4月2日、山田尚弘撮影

残寒期に調整進み春の戦績上昇

 第95回記念選抜高校野球大会に出場している龍谷大平安は、第9日第4試合(28日午後4時開始予定)の3回戦で、昨夏の覇者・仙台育英(宮城)と対戦する。21日の2回戦では、長崎日大(長崎)との競り合いを制し、センバツ43個目の白星を挙げた龍谷大平安。春の成績も上向いてきているのには、沖縄合宿が好影響を与えているという。

 龍谷大平安のセンバツでの通算成績は、43勝40敗1分け、勝率5割1分8厘(優勝1回)。全国最多を更新している出場回数の42を上回ったが、夏の甲子園での出場34回、61勝31敗、勝率6割6分3厘(優勝3回)と比べると、やや見劣りする感は否めない。

 特に原田英彦監督が就任する以前に出場した31回のセンバツは、24勝31敗と大きく負け越し、最高成績もベスト4止まりだった。練習環境が十分整っていなかった時代、京都の底冷えに悩まされ、大会に向けてコンディション調整が難しかったのかもしれない。

 原田監督が就任した1993年以降のセンバツは、17年ぶりに出場した97年に川口知哉投手(現コーチ)を擁してベスト8。以後は比較的順調に勝ち数を伸ばし、初優勝を果たした2014年の5勝を含め、19勝9敗1分けとなっている。

 センバツの成績が劇的に上向いた理由について原田監督は、98年からほぼ毎年、3月上旬に1週間ほど行っている沖縄合宿を要因に挙げる。

 温暖な地で現地のチームと多くの練習試合をこなし、調整ペースを上げるが、原田監督は「以前は試合開始5分前に到着してきて、『大丈夫か』と思わせるおおらかなチームもあった」と笑う。そして「我喜屋優さんが帰ってきてからは、沖縄全体のレベルが上がった」といい、長らく社会人野球で活躍し、2007年に母校・興南の監督に就任、10年には春夏連覇を達成した我喜屋さんの功績を強調する。

 今回のセンバツ前も沖縄で合宿を行い、5日間で9試合という強行日程をこなした。特に桑江駿成(3年)、岩井聖(3年)両投手の調整が進み、初戦勝利の原動力となった。仙台育英と相対する3回戦は、「原田時代」に入って8回目のセンバツベスト8がかかる。【矢倉健次】


原田監督就任後の龍谷大平安のセンバツ成績

   年 大会  勝敗

1997(69) ○○●   ベスト8

  99(71) ○○●   ベスト8

2002(74) ●     1回戦敗退

  03(75) ○○●   ベスト8

  08(80) ○△○●  ベスト8

  13(85) ●     2回戦敗退

  14(86) ○○○○○ 優勝

  15(87) ●     1回戦敗退

  16(88) ○○○●  ベスト4

  19(91) ○○●   ベスト8

  23(95) ○     ?

今大会の主な出場校の過去のセンバツ成績(勝ち数順、27日現在)

        試  勝  敗 分  勝率  V

東邦(31)    84 58 25 1 .699 5

龍谷大平安(42) 84 43 40 1 .518 1

広陵(26)    63 41 22 1 .651 3

高松商(28)   63 37 26 0 .587 2

報徳学園(22)  52 33 19 0 .635 2

大阪桐蔭(14)  40 32  8 0 .800 4

智弁和歌山(15) 40 27 13 0 .675 1

 ※丸数字は出場回数、Vは優勝回数

〔京都版〕

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