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部活クライシス

学校教育の一環とされてきた部活動。教員の長時間労働や少子化などを背景に、従来の活動が成り立たなくなりつつあります。

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教員になる? ならない? 体育系大学生が模索する「第3の道」

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選手たちに声をかける館林ベースボールクラブの岡田瑞樹監督=群馬県館林市で2023年3月17日午後8時3分、石川裕士撮影
選手たちに声をかける館林ベースボールクラブの岡田瑞樹監督=群馬県館林市で2023年3月17日午後8時3分、石川裕士撮影

 文部科学省は昨年末、方針を転換し、公立中学校の休日の部活動は当面、学校主体の活動も併存することになった。一方で、将来を担う教職志望者の中には、持続可能なスポーツ指導の道を探る動きもある。

SNSで目にした「衝撃」

 群馬県館林市内の中学校のグラウンドで、中学軟式野球チーム「館林ベースボールクラブ」の子供たちが白球を追う姿があった。「ノック受けたい子は手を挙げて」「ナイスバッティング。いいね」。指導者の声に、子供たちの顔もほころぶ。

 2022年春にチームをつくり、監督も務めている岡田瑞樹さん(23)は元々、教員志望だった。大学まで野球に打ち込んできた。卒業後は地元の群馬県で中学の体育教員になり、野球部の顧問をしたいと思っていた。転機は、大学4年の時にたまたまSNS(ネット交流サービス)で目に入った「地域移行」のニュースだった。「部活が学校と切り離されていくのか……」。衝撃を受けた。

 岡田さんは授業や生徒指導だけでなく、…

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